【健康維持のための「腹筋」は効果的なのか?】

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今回のテーマは腹筋です!

【健康維持のための「腹筋」は効果的なのか?】

著者についての詳細
治療のいらない体づくりを目指すには姿勢の改善が不可欠と考えている歴12年のセラピストです。こどもの姿勢に関して2014年より「こどものための姿勢教室」として学校への講演会を100回以上開催し、各メディア(神戸新聞・朝日新聞・産経新聞)へも掲載。専門的すぎず全体を理解しやすいような情報提供を行っている。本内容はあくまでも個人の見解であり、読み物としてご覧いただく目的で作成されており、医学的根拠に基づくものではないことをご了承願います。

「腹筋」で健康維持はできるのか?

誰もが知っている運動のひとつである「腹筋運動」

別名、学校での体力テストで行う「上体起こし」です。

※新体力テスト -有意義な活用のために-(2001年3月発行) 文部省

この昔から行われている運動ですが、

近年、あまりオススメできません。

その代表的な理由は

カナダのウォータールー大学で脊柱バイオメカニクスを専門とするスチュアート・マッギール教授は、腹筋運動をすれば脊柱に過重な圧力が加わる可能性があると指摘する。同氏は腹筋で加わる力が、屈曲運動の繰り返しと相まって椎間円板(椎間板)を狭める可能性があることを発見した。

というものです。

こうした影響を受けて、

2015年の時点で、

米海軍の体力測定での腹筋運動を除外する

という決定をしています。

 

まぁ腹筋運動で得られる筋力増強効果よりも

腰や背中周りの痛みにつながる可能性が高いというわけですね。

 

脊柱管ヘルニアなどとの関連性もあることも示唆されています。

これが健康面での腹筋運動の弊害ですね。

「腹筋」で良い姿勢になるのか?

他の観点として私の専門の姿勢としては

一般的に背中が丸まってくるねこ背タイプの人は注意が必要です。

Man with impaired posture position defect scoliosis and ideal bearing.

なぜなら、ねこ背タイプの人は前屈みの姿勢を繰り返すため

体の前側のスペースが狭くなりやすく、

腹筋も縮んだ位置にありさらに鍛えて縮めることには抵抗があります。

 

 

腹筋と背筋の理想のバランスは1:3であり、

これらは胴体の中の背骨と筋肉の位置関係にあります。

背骨の位置は胴体の中の後ろ3分の1にあり、背筋は背骨の近くに、腹筋は遠く離れています。

例としてシーソーの真ん中の支点が右に寄っているイメージです。

支点から離れるほど力は小さくてすみますよね?

 

そのため、背筋力の衰えが注目される現代においては

むしろ背筋を鍛える運動の方が良いのでは?

と考えています。

 

以上、健康維持という観点から

「腹筋運動」を考えてみると弊害が多い気がしています。

もし行っている方やこれからやろうと考えている方は一度考えてみてください。

 

それでも腹筋を鍛えたい!

という人のために背骨を痛める可能性が低いのは

プランクと言われる運動です。

 

良ければこの

ウォールストリートジャーナルの記事

でチェックしてみてください。

 

ではまた!

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